【介護】職場で苦手な同僚や上司、部下への対処法

皆さんは、職場で働くスタッフの中に苦手だと感じる人はいませんか?

ルリ
ルリ

いまーす!
性格悪い人いまーす!

カイアル
カイアル

正直でよろしい…

以前に、人間の性格は大きく4タイプに分けられるという話をしました。

自分とはタイプの違う人間であっても、同じ職場で働く仲間である以上、理解しようと歩み寄る姿勢は大切です。

しかし、どうしても価値観の違いから衝突が起きたり、あるいは性格以前に人間性に難があるスタッフだったりで、苦手に感じてしまう相手はいると思います。

「苦手だ」「嫌いだ」と感じる人とは、あまり関わりたくはないですよね。

同じ職場で働いているとストレスを感じ、場合のよっては仕事の意欲や成果を大きく下げてしまうこともあります。

今回は、職場で苦手な人に対しての考え方、接し方についてお伝えします。

苦手な人・嫌いな人はどこの職場に行ってもいる

前提として、あなたが苦手に感じる人や嫌いな人は、どこの職場に行っても存在する可能性が高いです。

「働きアリの法則」という考え方があります。
別名「2:6:2の法則」とも言われています。

以下の図を見てください。

ビジネスや教育の場でよく使われており、働きアリになぞらえて、集団の「2割はよく働いて優秀」「2割は働かず怠け者」「6割が普通」という考え方です。

これは人間関係にも当てはまるとされており、学校や職場などのコミュニティにおいて「2割はあなたが好き」「2割はあなたが嫌い」「2割は好きでも嫌いでもない」と考えることができます。
逆もまた然りです。

本当に2:6:2の割合になるかは、個人によって違うと思いますし、「本当なの?」と疑う人もいるかもしれませんが、賢い人たちが時間をかけて導き出した考え方です。
ある程度の信憑性はありますし、とりあえず信じてみてください。

ここで言いたいことは、あなたのことを嫌う人、逆にあなたが嫌いだと感じる人は、無条件に2割程度は存在するということです。
もちろん、あなたのことが好きな人、あなたが好きだと感じる人も、無条件に2割程度います。

ですので、職場に苦手・嫌いに感じる人がいることは良くないことだと悩む必要はありません。

この考え方でいると、幾分気分が楽になります。

嫌いな人と距離をおきたくてもおけない

さて、苦手な人や嫌いな人がいるのが当たり前だとしても、できればそういう人とは関わりたくないですよね。

しかし、同じ職場であれば関わらないわけにはいきません。
介護の現場であれば、チームワークは重要です。
勤務形態によっては、嫌いな人と一緒に2人だけで業務に取り組まなければならない場面もあるかと思います。
悩んでいる人であれば、考えるだけで気が滅入りますね。

苦手・嫌いな人への対処法を見ていきましょう。

嫌いな人との関わり方

まず、なぜ嫌いなのか考えてみる

冒頭でもお伝えしましたが、たとえ快く思わない相手であっても、同じ職場で働く仲間である以上は歩み寄ろうとする姿勢が必要です。
こちらからアプローチすることで、相手への味方や関係性が変わることも十分ありえます。

ルリ
ルリ

まあ、仲良くできるなら、それに越したことはないですもんね。

カイアル
カイアル

他人は変えられないけど、自分が歩み寄ろうとすることはできるからね。

まずは、なぜその人のことを苦手・嫌いと思うようになったのか、理由を考えてみましょう。

嫌いという気持ちが先行してしまうと、相手の嫌な面しか見なくなってしまい、冷静に判断できなくなります。
落ち着いて、その人のどんな言動や行動が苦手に感じるのか考えてみましょう。
考えるだけなら誰かに迷惑をかけることもありません。

例えば
・仕事が遅い、判断能力が弱い、自分から動かない
・人によって態度を変えているように感じる
・性格が大雑把すぎる、逆に細かすぎる
・ケアの考え方が合わない
・いつも愚痴や人の悪口ばかり言っているようにみえる

他にも人によっていろいろな理由があると思います。

自分で考える以外に、更におすすめとして周囲のスタッフから評価を聞いてみるのは効果的です。
直接聞いても問題ない関係ができているスタッフなら、自身が不快に思っている点についてどう考えているのかストレートに聞けばいいですし、変に思われるのが嫌ならそれとなく話を振るか、普段の周囲のスタッフの様子から判断してもいいです。

周囲のスタッフから賛同意見が多いなら、相手の言動に問題のある可能性が高いです。
更に共感してくれる仲間がいることで、心持ちにも余裕ができます。
逆に賛同意見が少ないなら、もしかするとあなたの言動を見直す必要もあるかもしれません。

嫌いの要因が排除できないか考えてみる

相手の言動の何が苦手に感じるているのかハッキリしてきたら、今度はそれを取り除けないか考えてみましょう。

とはいえ、できることは以下の2つです。

相手の考えを聞き、自身の行動を変える

あなたが快くないと思う言動であっても、相手にも相応の理由があるかもしれません。
また、あなたが嫌っていても、相手はそうは思ってないかもしれません。
相手の考えを聞いて、自身の行動で変えられる部分があれば変えてみましょう。

苦手・嫌いに思っている相手から考えを聞くのは、勇気がいることであり、苦痛に感じる人もいると思います。
関係を悪化させてしまう可能性もありますから。
無理にでも聞けというわけではありません。
相手の行動や周囲のスタッフからの声で、相手の考えを推察することもできます。

ただ、日々ストレスを抱えて仕事をするのも辛いものだと思います。
相手の考えがわからないのであれば、勇気を出して聞いてみるのは、状況を変えるカンフル剤になるかもしれません。
案外すんなりと打ち解けられるという場合もあります。

例えば、あなたが相手のことを「指示がないと自分から動けない」と思っていて、それを不快に感じているとします。

しかし、相手からしたら、下手に自分から動いて厳しい言い方をされるのを恐れて動けないのかもしれません。
そんな相手には厳しい指摘をするのを避けて、マイルドな伝え方をすることで、相手の行動が変わるきっかけとなるかもしれません。

相手の行動を変えるには、まず自身の行動を変える必要があります。
しかし、自身の行動を変えても相手が変わるとは限らない現実もあります。
期待しすぎないように注意しましょう。

第3者(上司、もしくはそれに近しい人)に相談する

相手から考えを聞くのが難しかったり、自身の行動を変えても問題が解決しないときは、第3者に相談してみましょう。
相談するのは、上司かそれに近しい立場のベテランスタッフなど、職場内である程度の力があって中立の立場で話を聞ける人が望ましいです。

第3者の客観的な視点によって、相手の行動の問題点、自分の行動の問題点がみえてくるので、人間関係の改善につながりやすいです。

第3者から相手に考えを聞いてもらったり、必要に応じて指摘をしてくれることもあります。

もし相手と話し合うとしても、第3者がいればお互い感情的にならずに、建設的な意見交換ができます。
お互いの主張の妥協点を探り、関係の改善を図れます。

上司などに話すことで、迷惑をかけたりトラブルを起こしてしまったと感じる人もいるかもしれません。
黙ったままで我慢するのも一つの手段ではありますが、前述したように日々ストレスを感じることになります。
それでも仕事に支障がなく、上手くストレスを発散できているなら良いのですが、負の感情が積み重なると自身の心身の健康にも関わってきます。
いずれ大きなトラブルに発展する可能性もあるので、あなた自身のためにも行動することを推奨します。

少しの勇気で、物事が良い方向に進むことはよくあります。

雑談やプライベートの話は極力しない

自分の行動を変えても、第3者に相談しても、相手に変化がなくやっぱり嫌いだというときは、仕事と割り切りましょう。

雑談やプライベートな会話はできるだけ控えます。
良くないことに思えるかもしれませんが、無理をして話に付き合うと相手も勘違いしてどんどん話してきます。
結果、あなたの精神的負担が大きくなります。
あなたが進んで関わらなければ、自然と相手も話してこなくなります。
適度な距離感を保つようにしてください。

ただ、挨拶を怠ったり、相手の言葉を無視する、あからさまに不機嫌な態度をとったりするなどは絶対にNGです。
社会人として必要なコミュニケーションは当然行います。
業務やケアに関するやりとりも必要なので行ってください。

相手の行動に対して気になることは、業務やケアに支障のないことであれば目を瞑ります。
あくまで、業務やケアに支障がない範囲でのことですので、それを逸脱する場合は指摘したり、上司に相談したりしてください。

どうしても我慢できないとき

今まで解説をしてきた方法を試しても改善が見込めず、その相手がどうしても嫌で我慢できない場合、何をすべきかについてお伝えします。

大きな事業所や法人であれば、部署異動を申し出るのは選択肢としてあります。
それが叶わない場合、転職も視野に入れましょう。
どちらの選択肢も働く環境を変えられるので、苦手・嫌いな相手から離れられます。

昨今では、嫌な職場からは逃げても良いと転職をおすすめする情報発信もよくされています。
ただ、働く環境を変えるというのは大きなエネルギーを消費します。
特に転職の場合、一から新しい人間関係を積み上げていかなければならないことが殆どです。

僕は安易に転職を勧めるわけではありません。
「働きアリの法則」で説明しましたが、次の職場に行っても、苦手に感じる似たような人がいるかもしれません。
場合によっては、更に酷い相手に出会う可能性もあるでしょう。

選択に正解はありませんが、一度立ち止まって冷静に考えてみる必要はあると思います。
実体験で恐縮ですが、一度転職して出戻りするスタッフも何人も見てきています。
もちろん本当に辛いなら、その職場を離れるのは良い選択だと思います。

人生は一度きりです。
あなたの人生ですので、後悔のない選択をしてください。

まとめ

この記事では、職場で苦手・嫌いなスタッフへの対処の仕方についてお伝えしました。

①まずは、なぜ嫌いなのかを考える。
②嫌いになっている要因を排除できないか考えて、行動に移す。
(自身の行動を変える、第3者に相談する)
③嫌いになっている要因を排除できないときは、不必要な接触を減らし距離感を保つ。
④それでもどうしても我慢できないときは、異動や転職も視野に入れる。

ルリ
ルリ

自分の経験談ですけど、最初苦手だった人が好感持てるようになったこともあったし、逆に最初から最後まで嫌いなままの人もいましたね。

カイアル
カイアル

いろんな人がいるから、中にはどうしても相性の合わない人もいると思う。
そこをお互いに理解して適度な距離感がとれていれば良いと思いますね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

コメント 参考にしたいので、皆さんの職場のことを教えていただけると幸いです

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